片岡タイムズ

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GSL編集部、UPSETでの活動記録

Dave Taylorさんが再来日

【Dave Taylorさんが再来日】

 

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「エースプレイヤーだとしてもチームの理念やルールを逸脱していれば理由を説明してベンチに座っていてもらえばよい。目の前の試合には負けるかもしれないが、出場する選手はコート上での役割が増えて成長の機会となる。ベンチに座っている選手にも、映像や理由と共に、コーチの哲学を伝える。きちんと伝われば、彼にとっても成長の機会となる。(目の前の)勝利を追うか、選手の成長を追うか。その違いだけ。負けたとして、何か問題でもあるのでしょうか?」

 

「もし、チームの理念や大切にしている価値観に納得して頂けないなら、その選手にはチームを去ってもらうしかない。全ての人を幸せにすることは出来ないのだから」

 

「コーチやチームが大切にしている価値観や理念を明確にしてスタートすることが必要だ」

 

「John Woodenさんは、相手チームのスカウティングよりも、自分のチームのスカウティングを重視していた。自分のチームがどうすれば、より良くなるかを常に考える。そこが他のコーチとの違いであると思う」

 

「高校の指導をしている際、大差で勝ったことを報告した。点差よりも、よりよく出来る事は他にないのか、選手、指導者はベストを尽くしたかどうかを質問された。John Wooden氏の哲学を改めて感じる機会であった」

 

Dave Taylorさんが再来日します。主な活動は、St. Mary's International Schoolで開催されるTokyo Skills Basketball Camp。キャンプディレクターは、知る人ぞ知るKris Thiesen。

 

詳細は下記(UPSET内のページ)

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1245478005529366&id=242505029160007

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1242656369144863&id=242505029160007

※UPSETでもキャンプTシャツを制作中。協賛・協力・応援イベント。見学を希望するコーチの方の参加枠も調整中です。参加選手への映像フィードバックなどもあり、きめ細かい。

 

上記は、1年前のキャンプや指導者講習会で語っていた印象的な言葉。”WINNING VS DEVELOPMENT!””「勝利か育成か?」というコラムでも語っている内容のとおり、ご自身のスタンスや価値観が明確。

 

補足。タイトルは「勝利」と「育成」の2項対立。ですが、決して、育成という言葉を理由に勝利を目指さないという事ではありません。簡潔に言うと「その試合だけ勝てばいい」という思想の否定。コラムの中では、「育成をしながら勝利を目指す」中でコーチに必要とされる資質や仕事が書かれています。一言でいうと「コミュニケーション」。世間話を増やそうとか、プロレスの話題で盛り上がろうとか、流行りのギャグで楽しませようとか、そういう類ではありません。チームの価値観、理念、指針の説明。成長を考えた際の、選手への指針の説明、保護者との共通認識などです。(この辺がコラムの中に書かれてはいませんが)試合には負ける事もある。その時の、負け方の美学や、どのように取り組むか、その部分の指導哲学に対して確固たる哲学を持っています。

 

 

昨年は、ERUTLUCさんの主催・共催・協力などでクリニックと指導者懇親会(居酒屋での質疑応答)、「アメリカ育成の光と闇」「ジョン・ウッデン氏から学んだこと」などをテーマに「指導者講習会」を実施。今年も何か開催できるかは、、Daveさんのスケジュールとで調整中です。

 

ERUTLUCさんレポート記事
(アメリカ育成の光と闇、ジョン・ウッデン氏から学んだこと)
http://www.basketballtutor.com/news/5704#.WMJIATuLQ2w
http://www.basketballtutor.com/news/5724#.WMJIFzuLQ2w

 

昨年は、気仙沼市から袖野君が参加。「将来を見据えた育成重視の指導方針と、目の前の試合の勝敗」との折り合いなどで、色々と思案中のテーマとも深くリンクしたようです。その数か月後、気仙沼市で開催されたバスケの勉強会のテーマは「Daveさんの講演会で学んだこと。気仙沼や沿岸地域の育成環境を考えよう」というテーマで袖野さんが講義。その旨を相談した際、Daveさんからビデオメッセージも頂きました!!ビデオメッセージを聴き、翻訳しながら、協力を惜しまないDaveさんの熱意に感動。いつまでも大切にしたい、僕にとっても貴重な出来事でした。

 

<Dave氏からビデオメッセージの翻訳>

気仙沼の皆への挨拶、袖野講師との出会い
②コーチに必要な資質、コミットメントする姿勢
③2種類のコーチ。Dave氏のスタンス。見解。
「育成」を標榜するコーチが行うべきこと、学び続ける姿勢
④MVPはいらない!というDave氏の考え方
気仙沼のコーチへのメッセージ。

※「負ける事が、何か問題なの?」「理念に同意できないならばチームを去ってもらうしかない。全ての人を幸せに出来ない」などのコメントはジュニアチームの選択肢の有無、試合形式などが日米では異なるという前提での発言をご了承ください。