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片岡タイムズ

GSL編集部、UPSETでの活動記録

【“Better Athletes, Better People” スポーツコーチング・イニシアチブによるポジティブ・コーチング・アライアンス(PCA) ワークショップレポート<その4>】】

【“Better Athletes, Better People” スポーツコーチング・イニシアチブによるポジティブ・コーチング・アライアンス(PCA)
ワークショップレポート<その4>】】

 

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前回に引き続き、フィル・ジャクソン氏の言葉を紹介。『The Power of Double-Goal Coaching』(『ダブル・ゴール・コーチングの持つパワー』:スポーツコーチングイチシアチブ内で販売中)と著書『イレブンリングス』(翻訳:佐良土茂樹※GSL研究員)より。

 

『The Emotional Tank(感情タンクを満たす)』の項目では、コーチが選手に接する際の細かな注意点などについて紹介されている。その中でも、Magic Ratioとして、選手に指導を受け入れてもらうための、褒めと注意の喚起の比率についての具体的な説明もあった。

 

◇ホーレス・グラントとの関係について(『ダブル・ゴール・コーチングの持つパワー』の序文より

 

我々の関係には不和が生じていて、ホーレスと私は新しい領域に到達しなければならなかったのです。その頃、ジムの本に出会い、ポジティブ・コーチングが私の人生に影響を及ぼしました。5:1の比率、つまり、褒める=5:批判=1の割合ですね。ええ、その頃、ホーレスと私の間では、褒める=1:批判=3でした(笑)。そこで私は、それをかなり努力して、褒める=2:批判=1にしました。5:1にすることはどうやっても出来ませんでした。というのは、つまるところ、選手たちはプロ、卓越したパフォーマンスをどうしても期待されますから。ですが。2:1にしたところ、ホーレスと私の関係は素晴らしいものになったのです。その後の展開は、皆様良くご存知のように、本当に良い経験をさせてもらったと思っているます」

 

(引用終わり)

 

◇「俺は疲れたんです。アンタのウィッピングボーイでいる事に」(『イレブンリングス』より)

P.120 

その前年、ジョニーは私に、チームを奮起させるためにホーレスを「ウィッピングボーイ(鞭で打たれる少年)」として使ったらどうかと提案した。これはプロチームでは極めて普通に行われれる事だった。事実、私もニックス時代に少しの間、その役割を演じた事がある。ウィッピングボーイとは要するに、ほかのプレイヤーたちが互いに結束するモチベーションを高めるために、一人のプレイヤーを選んで、勇敢にも非難される負担を引き受けさせることである。私はこの種の旧来のコーチングを全面的に支持していたわけではなかったが、試してみるのにやぶさかではなかった。プレイヤーたちは、ホーレスを慕っていたし、もしホーレスが酷く攻められたら、彼の周りに集まって見方をするだろうという事は分かっていた。さらに、ジョニーは、ホーレスを固く信頼しており、彼がプレッシャーに耐えきれるだけのタフな男であることを保証した。

私たちは、このアイデアをホーレスに説明し、彼はその話に乗った。当初は。

彼は子供のころから海兵隊になりたいという夢を抱いていた。だから、その激しい試練は彼の心に訴えるものがあったのだ。しかし、時がたつと彼は非難されることに苛立ちを覚えるようになった。そしてその事態が窮地に陥ったのは、セブンティシクサーズとの第3戦、第3クォーターだった。

ギリアムは試合の間中、ずっとホーレスの背中を当てこすり続けてポジション取りをさせないようにしていたが、審判はそれをめこぼしていた。最終的にホーレスが欲求不満のあまりに仕返しに出た時、審判はそれに気づいてファールをコールした。私が激怒した。

ホーレスをゲームの外に引っ張り出し、セブンティシクサーズにまんまとやられた事に対して、激しく声を荒げて彼を非難した。ホーレスは叫び出した「俺はもう疲れたんです!アンタのウィッピングボーイでいることに」それから彼は、普段にはない調子で私を罵り始めた。(引用終わり)

次回は、PCAワークショップ参加者の中から、バスケット関係者の感想などを掲載予定。全体としては、ラグビーや野球のコーチが目立つ今回の中でバスケット関係者も熱心に勉強していた。PCAの記事や、賛同者には、米国のバスケット関係者も多い。

 

 

(レポート:ゴールドスタンダード・ラボ 編集部・研究員/株式会社アップセット 片岡秀一)

 

<参考>
スポーツコーチング・イニシアチブHP
http://sports-coach.jp/about_pca/

ポジティブ・コーチング・アライアンス(PCA)
日本初開催ワークショップ 活動報告(2017年2月10日~14日)記事(同団体内)
http://sports-coach.jp/pca-workshop2017_report/

『ダブル・ゴール・コーチングの持つパワー』の購入ページはこちら。
http://sports-coach.jp/2016/10/09/products_dcg/

ハラスメント、暴言、そして体罰のないスポーツ教育の普及をめざすスポーツコーチング・イニシアチブ 小林忠弘さんインタビュー記事(世の中を変える(かもしれない)想いとアクションに出会えるWebメディア 70seedsより)
https://www.70seeds.jp/coaching_197/

フィル・ジャクソン氏とPCAのエピソードは下記特集サイトでも詳しい(会員限定、無料登録可能)
スポーツ指導は「少しほめ過ぎ」ぐらいがちょうどいい理由
若者スポーツのコーチ法を覆した社会起業家のメソッド「PCA」とは(日経ビジネス
著:渡邊 奈々さん
http://business.nikkeibp.co.jp/art…/report/20150327/279259/…

GSL内 PCAレポート<その1>
https://www.facebook.com/GoldStandardLab/posts/1396292853727529

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・デレック・フィッシャーとバスケットボールの正しいやり方
http://goldstandardlabo.com/blog/2014/07/29/derek-fisher/
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