片岡タイムズ

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GSL編集部、UPSETでの活動記録

Euro basketball Academy Coaching Clinic The Pace up game~How to make players run the floor~"

【次回は5/11(木)@大宮北 Euro basketball Academy Coaching Clinic 】

"The Pace up game~How to make players run the floor~"をテーマとして開催された今月のEuro basketball Academy Coaching Clinic。

 

「早く見えるチームは多いが、決して、早くはないよ」という少し過激なコメントで提示された本テーマに対し、実際の講義での問題提起やクリニックの構成は事務局の私にとっても非常に興味深かった。コピーとしては非常にキャッチーなのだが、過激にならず、必要以上の煽らないよう、案内文などには留意したつもり。

 

それに対する答えの1つは(答えはこうだ!イヤァオ!!!)、ペースを上げるべく、コーチが選手に指示を出す際、それの背景についての問題提起。ただ単に、攻防の切り替えを早くして走る事を要求したり、それが出来なければ叱責をする。ペースを上げる事の意義、ペースを上げた際の狙いどころが未整備なままで、やみくもに走らせることに終始しているケースもあるのではないか、という事。

 

その上で、個人の領域で必要とされるファンダメンタルスキルが紹介され、続いて、ディフェンスリバウンドからのファーストブレイクの基本的な構造が紹介された。個人スキルとしては、トランジションオフェンスの中でのVision(視野の広さ)、そしてDecision making(状況判断)の不足を指摘。フロアで実施されたドリルでは、ファンドリルの要素も織り交ぜながら、上記2項目を強調するドリルも紹介された。

 

ファーストブレイクでは、アウトレットパスに対する基本的な判断基準や、走るレーンの一例が紹介。そして、これこそが「やみくもにダッシュをするだけではダメ」と語る背景には、シュートセレクションなどの判断における非常にシンプルだが分かりやすい基準が提示された。詳しくは本投稿では割愛。

 

さて、そんな盛り沢山のクリニックを終え、次回のテーマはPreview World Cup U-19 Japan's opponents(Spain,Canada,Mali)""として、講義中心の構成。

 

2017年7月にエジプトはカイロで世界選手権を控えるう19日本代表男子チームの対戦国であるスペイン、カナダ、マリに焦点を当てた内容。世界のバスケットボールでのトレンドを紹介しつつ、上記3ヵ国のオフェンス・ディフェンスの基本コンセプトの紹介。

 

そして、ここは非常に面白い内容になるのではないかと思うのであるが、各国の選手構成や、選手の特徴と、チームの戦術コンセプトの関連性なども紐解き、コーチが戦術を選定、導き出す中での思考プロセスなどの一例などについても言及できれば、との事。

 

What(こういうバスケットをやっていて、日本のコーチも、こういうバスケを知るときっと指導現場での役に立つはずだ)という部分に対して、How・Why(どのように、なぜ、そういうバスケを志向するのか?)という領域までの話を構想している様子。

 

※当然の前提として、話せる内容、話せない内容があると思いますので、対戦国に焦点を当てた上で、クリニック用にアレンジした内容であると思われます。

 

月に一度、遠方からの参加者も非常に多い Euro basketball Academy Coaching Clinic を通じての発見や、学びの機会を最大化したい事務局としては、これは、本クリニックの情報発信領域の周辺にいる方々に、予習しやすい環境を用意しなければ、と不思議な使命感が働き、夜な夜な、上記3チームの映像リンクを確保することに成功。

 

日本がアジア予選でレバノンチャイニーズ・タイペイ、イランなどと激戦を制したように、欧州、アメリカ大陸、アフリカ大陸でも激戦が拡げられていた。2016年夏頃の大陸予選の映像を下記に列挙。

 

アンダーカテゴリーで選手の育成カリキュラムだけではなく、チームを率いた中でも実績が出て、評判・評価(・・と書くと、凄く偉そうですが。。。)いる中だからこそ、クリニックでの伝達内容に対する反論や、講義前の様々な仮説や、それの検証作業の1つとしてのクリニックの活用など、アクティブで攻撃的な思考を導き出す上で、スムーズな作業の一助になれば幸い。

 

「ロイブル氏は講習の中で、こうだって言ってるが、俺の考えは違う!何故ならば、ほにゃららで、ほにゃららだから」

「その分析は浅い。もっと、クリニックでは言えない部分を隠し持ってるんじゃないか?ちょっと講義後に聞いてみよう」

 

刺激溢れる講習会になって欲しいと事務局としては思っている次第。

 

<動画資料>

U19 カナダ対USA
https://www.youtube.com/watch?v=8-L_k5nIS2M
※カナダはアメリカ代表とも非常に競った試合をしており、大会で上位進出が予想されるチームの一つ。非常に強い。

 

U19スペイン代表 欧州予選での映像リンク
https://www.youtube.com/results…
※言わずと知れた世界の強豪国。この世代のスペインの選手は既にプロチームでプレーしており、20代後半~30歳前半などの主力選手と共に非常に高い強度でプレーしているのが特徴。日本の選手は、厳しい環境の中で日々を送っている選手と対峙する必要がある!

U19マリ代表
https://www.youtube.com/results…
※すいません!分かりません。アフリカの強豪であるアンゴラも出場予定。2006年に日本代表も対戦してますよね??

 

<参考>

Euro basketball Academy Coaching Clinic
5/11(木)19:15~@大宮北高校

Preview World Cup U-19
Japan's opponents(Spain,Canada,Mali)
・International trends
・Different concepts(offence&defence)

U-19ワールドカップでの対戦国について
最近のバスケットボールのトレンドを踏まえながら、スペイン、カナダ、マリ、それぞれのチームの戦い方のコンセプトについて

講師:ロイブルさん

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トピックスについて

◇次回のテーマは、U19世界選手権での対戦チームのプレビューという事で、何処の部分にフォーカスしてのクリニックになりますか??

各チームの基本的な戦術コンセプトの中から、コーチの方が知っておくと有益であると思う部分を紹介する予定。また、各チームの構成選手の特徴と絡め、「なぜ、その戦術を採用しているか」という部分まで話を出来ればと思っています。コーチが、オフェンス、ディフェンスの戦術を考え、基本コンセプトを考えるプロセスの参考になれば。次回は講義中心のクリニックとなります。

※U19世界選手権を控えておりますので、お伝えできる部分、出来ない部分があるのではないかと思われます。あらかじめ、ご了承ください。

5/11 Euro BBA詳細・概要
https://www.facebook.com/events/1375130422507034/

追伸
Euro basketball Academy Coaching Clinic の公認ポロシャツ、第一弾発注者用のウェアが完成しました。お手元に届くのをお楽しみに!第2回も受付予定です。