片岡タイムズ

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GSL編集部、UPSETでの活動記録

6/4(日)13:20~@沖縄市体育館にてU19チェコ代表

エジプトで開催されるU-19ワールドカップに数十年ぶりに出場する男子代表チーム。既報の通り、今週末、6/4(日)13:20~@沖縄市体育館にてU19チェコ代表と親善マッチが予定されている。一般公開されており観戦料は無料。バスケ愛好家、沖縄在住、ナショナルチームの活動に興味・関心がある人で、この情報を知らなかったがゆえに観戦機会を逃す人がいると勿体ない。ので、何度も投稿。


http://www.japanbasketball.jp/japan/36397

 

Euro Basketball Academy Coaching Clinicでは、先月上旬、ロイブルコーチと共に、同代表チームのテクニカルスタッフを務める末広朋也さんをゲスト講師として招き、対戦各国の基本的なコンセプトや注目ポイントを紹介して頂いた。先ほど、夜なべ&早起きして書いた拙レポート記事をGSL内に投稿。(長くなってしまった。。)


鋭い分析や着眼点は勿論だが、印象に残ったのはHCとテクニカルスタッフ、共に世界との戦いを控えるスタッフ同士の信頼関係。


冒頭、ロイブル氏は「本日は、私が非常に強い信頼を置く、とても熱意のある素晴らしいコーチに来て頂いた。末広さんは、私が出会ってきた中でも、最も優秀なコーチングスタッフの中の一人。対戦相手の分析だけではなく、選手一人一人に対しても映像クリップを制作してくれ、チームが進化するのを力強くサポートしてくれる存在」と紹介しつつ、続けて「先ほども、クリニックの打ち合わせをしている際に、意見の相違から議論になったばかり。ここの傷は、議論が白熱しすぎて末広さんに殴られた跡です」と、得意のジャーマンジョークで語る。
※私は打ち合わせを近くから見ていたが、勿論、そんな場面は無かった。


思わぬ無茶振りを受けた末広氏。「先ほど、コーチはああいう風に言っていましたが、勿論、殴り合いの喧嘩なんかしていません。お茶目な方なんです(笑)」と返す。通訳を務める伊豆倉先生の英語訳を聞いてか、ロイブル氏もニヤニヤ。この絶妙な空気感が非常に良い。


かつて、NBAプレーオフクラッチシュートを決め続けていたロバート・オーリーに対し、スパーズのダンカンが「オーリーは、レギュラーシーズンはほとんど仕事をしないけど、プレーオフの大事な大事な場面で決定的な仕事をしてくれるんだ。本当に凄い奴だよ(笑)。さぁ、次はオーリーの会見です」(オーリーが、ダンカンの目の前に立って、その様子をニヤニヤと見ている)の会見を見た事がある。そんな場面を思い出した。


クリニック終了後、「テクニカルスタッフ」という役職を行う中で、末広さんが意識してる理念や哲学を聞いた。その返答も印象的。


「スカウティング(=他国の分析)のみが、この役職の仕事と思われがちだが、HCのフィロソフィーの理解度を上げる部分、つまり自チームの向上の部分でも手助けできると感じています。大会前は特に後者に力を入れていて、コーチが意図するバスケット、考えているバスケットを選手全員が100%理解してもらえるようにサポートをすることに時間を使っています。」

 

そんな末広さんは、沖縄県宮古島出身。故郷である宮古島、沖縄に対する想いも以前に伺った事もある(報道記事やインタビュー記事でも語っている)。長谷川健志さんと共に宮古島でクリニックをされていた事もあるようだ。今回、沖縄市で無料開放されるチェコ代表との国際親善試合では、ワールドカップを見据え、アジア予選からさらに進化したU-19男子代表チームの戦いが見られるはず。選手の特徴、対戦相手に勝つために必要な水準、コーチの要求、選手の理解、それをサポートする末広さんや、他のコーチのサポート。色々な力が重なって、きっと面白いバスケットが展開されるはずだ。


「熱意のある日本のコーチとの出会いや関係性が、私の原動力」と真っすぐに語るロイブル氏。「コーチの考えるバスケットを選手が100%理解できるように様々なアプローチで丁寧にサポートし、宮古島や沖縄の競技力アップに強い思いを持つ末広さん。私は現地に伺えないが、今回の親善試合も、様々な思いが交錯する試合になるはず。非常にワクワクする。


拙GSLの記事リンクはこちらより。
https://www.facebook.com/GoldStandardLab/posts/1520495407973939