片岡タイムズ

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GSL編集部、UPSETでの活動記録

B.DREAMプロジェクト 千葉ジェッツ 石井講祐選手が登壇

 

先週末、第2回目となるB.DREAMプロジェクトが開催された。平たく言うと、B.LEAGUEのオープントライアウトであるが、プロを目指す若い選手向けに、プロコーチの実技クリニック、プロ選手の講和なども組み込まれているのも特徴だ。

 

広島、仙台、東京と3会場で開催された第2回B.DREAMプロジェクト。東京会場では千葉ジェッツの石井講祐選手が登壇。 B,LEGUE公式でも全45分ほどの講義動画が公開されている。 https://www.facebook.com/B.LEAGUEOFFICIAL/videos/1726015007411867/ 詳細が気になる方は上記動画をチェックして頂くとして、ここでは、簡易版として講義メモを投稿する。

 

石井選手自身も「皆さんも聞いたことがあったり、本で読んだことがある考え方かもしれませんが・・」と前置きした上で自身の大切にしている価値観を話すが、実体験を交えて紹介されるエピソードは非常に味わい深く、石井選手の覚悟、勤勉さ、激しく燃えるような熱い情熱を強く感じる内容であった。(まさに、本プロジェクトの事務局を務める塚本氏が語る”Industriousness”とEnthusiasm,”を体現する人物だ!!!とGSL事務局は強く感じた) ここでは、メモ書き程度に、全体の4割ほどを記す。 (繰り返しになりますが、詳細が気になる方は上記動画を進めます)

 

◇主な項目

・学生時代の経験談

・社会人時代の取り組み、姿勢

・プロ転向を決意。NBL合同トライアウト

・練習生契約で千葉ジェッツと契約

・プロ契約

・プロの舞台で活躍し、日本代表の重点強化指定選手に選出されるまでの取り組み

・質疑応答など

 

◇ご自身の経験から。プロを目指す若い選手へ伝えたい3つの考え方

 

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①人や環境のせいにしない

②細かなことを積む重ねる事でしか結果は出ない

③苦しいときこそ、人は姿勢を問われる

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①人や環境のせいにしない(コントロール不可能なこと、ッ環境を言い訳に、出来ない理由を正当化していないか?)

 

千葉ジェッツの練習生時代、スクールは週に5回。肉体的にも疲労が残る。出来ない理由を探せば、見つけ放題。全ては自分の気持ち次第。プロ契約を勝ち取って、チームで活躍するという目標があった。練習生契約という評価をされていることは、自分ではコントロール出来ない。コントロール出来る事に集中した。出来ない理由をコントロールできない項目に押し付け、正当化してしまうケースは多いのではないでしょうか? どのような状況でも、自分の考え方はコントロールできる。その時の立場、状況で最大限の努力をし、最大限のモガキをした。自分の出来る事に、自分の最大限のエネルギーを注いだ。

 

②細かなことを積む重ねる事でしか結果は出ない(強い確信、そして自分自身の行動を振り返る工夫。心を整える習慣の紹介)

 

日々の積み重ねが、いつか大きなチャンスをもたらしてくれると信じている。小さなことの積み重ねでしか、大きなことは出来ない。バスケットのチーム練習は2時間~4時間程度。それ以外の時間の過ごし方・使い方も成長するために非常に重要になる。その為には、常に前向きにポジティブな態度で、成長の為のアンテナを張っておくことが重要。 自分がずっと取り組んでいるのはバスケットボールノート。その日の自分の感情をコントロールする為に取り組みをスタートした。、「出来た事を5個、出来なかった事や、失敗から学べる事」を描き出して、自分自身の振り返る時間を取るようにしています。単純に、時間通りに起きれた、とか、そういう事でも、何でもです。 そうする事で、目に見えて効果が出てきた。時間の使い方、会う人、食事に行く人も変わったし、ゲーム中に落ち着けるようになった。

 

③苦しいときこそ、人は姿勢を問われる(困難に立ち向かう精神)

自分も苦しい時期をたくさん経験したと思っているが、自分の谷なんかよりも、もっと深い谷を経験した人は沢山いる。谷を経験したとき、そこでどれだけ努力できるか、モガけるかで、次に登れる山の高さが変わると信じている。苦しいときの行動次第で変わってくる。 練習生の時は、公式戦に出れないのは勿論、チーム内のスクリメージにも参加できない。ただし、ゲームに出れないのを他人のせいにするのではなく、自分の中で最大限の努力をしてモガく。例えば、コーチに時間を頂けないかと話をする。スクリメージに出るには何が必要か、プロ契約の選手と比べて、何が足りないのか、フィードバックを貰う。フィジカル強度が足りないと聞けば、トレーナーに相談をしてメニューを作ってもらう。スクールの2時間も、子供たちに教えながら、自分でも色々とバスケットのことを再確認、勉強する事が出来る。そういう行動の一つ一つがプロ契約への昇格に繋がったと思う。

 

(文:GSL編集部 片岡秀一)